1999年12月25日(土) 中山競馬場 3R 混合戦 ダート1200
クイちゃん第2戦
12月25日。クリスマスの日。クイちゃんが返しの新馬戦を迎えました。
前回の教訓をふまえ、前日に徹夜をすることはやめました(笑)その代わり、その前々日、ほとんど徹夜状態で横断幕の縁取りの花をちりばめる作業を!#「デイジーネックレス」のイメージで(笑)
これが想像以上に大変でした。「手染め」ですよ、「手染め」(笑) 専用の染料も買ってきました(笑) 床に段ボールを引いて、這い蹲って作業を続けたせいか、膝が肘が擦れてお風呂にはいるとヒリヒリしました。横断幕に床を占領されたため、作業が終わっても染料が乾くまでそれを片づけることが出来ず、コタツの脇に潜り込むようにしてその日は1時間半ほど寝ました。
途中何度も『なんでわたしゃここまで……』と自嘲しながらも、クイちゃんのことを考えると「にゃはははは〜ん」と笑いながら、作業を続けてしまいました。うーん、馬に字は読めないんだけどね(笑)
さて、当日朝6時。元気に目を覚ました私ですが、なんとその日も睡眠時間3時間。とっても眠かったです。
しかしながら、横断幕をバックに入れ、カメラを入れたことを確認し、一路中山競馬場へ!
ほっほっほ。今度はちゃんとパドックの位置も分かってるし、余裕よ余裕よ(^-^)
と思って正門に着いたら、なんだかちょっと人が多い。おかしい……。有馬記念は明日だから、今日は競争率低くて余裕だと思っていただけに焦りました。開門後、整理本部に駆けていったのですがやはり人が多い。前回は5番目に受け付けしてもらいましたが、今回は16番目でした。……あとから見ればそれでも早いほうだったんですが、何故この日は人が多かったかというと、「あの事件」で謹慎していた後藤浩輝騎手が復帰する日だったからなんですね。
クイちゃんのレースは3Rだったので、私はパドックの後ろの方で座って待っていたのですが、2Rのパドックに現れた後藤騎手に皆様、カメラを向け、また、泣いているファンの方もいらっしゃって私は『凄いなぁ……』と思ってあっけにとられていたのですが、冷静に考えると他人のことをどうこう言えないな、と思ったのでそれ以上「感心(笑)」するのはやめました。
そうそう。私はパドックに横断幕を広げる前に、一つ、やっておきたいことがあったのです。それは、中山競馬場のパドックを見下ろす位置にある馬頭観音にお参りをすること。
前回、デイジーネックレスとデビュー戦で一緒に走ったダイワソフィア。競走中に故障発生で馬運車で運ばれていった話を観戦日記でも書きましたが、その後、彼女が「死亡」したことを知りました。ううう。パドックでやたら目があって、応援してたのに。競馬場の近くには馬頭観音があるときいていたので、確認したところ、パドックのすぐそばにあることが分かりました。(前回は全く気が付かなかった)
そこで、横断幕を持っていって、おもむろに小銭入れを取り出し、無意識に10円玉を掴んで
『みんな元気に、無事に走れますように……』
と思ってお参りしたのですが、その後、金額の問題ではないにしろ、「みんな」というとクイちゃんが出るレースだけでも16頭もいるので、いくらなんでも10円だけでは足りないような気がしたので(^-^;100円玉を追加して
『今日のレースに出るみんなが無事に走れますように』
と祈りなおしました(^-^;
3Rのパドックで、クイちゃんは前回より落ち着いていました。後ろにちょっとご機嫌斜めのサンタママといい馬がいたのですが、クイちゃんは巻き込まれることなくいつもどおりボーッと……いや、落ち着いて歩いていました(笑)実は、このサンタママ、クイちゃんと北海道で一緒に調教を受けた仲なんだそうです。でも、この仔は『いやよ、いやよ、走りたくない〜』って感じでした。それに対してクイちゃんはボーッ……いや、落ち着いて歩いてました(笑)
前回と同じく、青いメンコに、足には青いバンテージ。
私はもう、幸せで幸せでにへらにへらしながら写真を撮り、「クイちゃぁ〜ん やっほぉぉ」と手を振りたいのを我慢して、パドックの最前列で自分の作った横断幕にしがみつくようにクイちゃんを見つめておりました。
そして、騎乗命令が。
なんと、今回は緒戦の北村騎手から「あの」蛯名正義騎手に乗替わり。おかげさまというかなんというか、3番人気になりました。彼には「蛯名君が乗れば、2馬身は違ってくるだろうね。凄いね、エビショーになるなんて」と言われたんですけど、レース前、「頑張れ蛯名〜」「ゆけ〜蛯名〜」と周りの人が叫ぶのを見て複雑な心境でした。きっとこの人たちはデイジーネックレスの馬券を買ってるんだろうけど、なして「頑張れ〜デイジーネックレス!!」と言ってくれないんだろうと。
今回のレース、中団につけていたデイジーネックレスは、直線に入って伸びてきて、前回と同じ3着に。前は1着から6馬身ほど離されていましたが、今回はかなり詰め寄っていましたし、タイムも良くなっていました。
「うんうん、頑張った頑張った」
とても幸せな気分でした。みんな無事にゴールしたし。
早く、ウィナーズサークルに立つデイジーネックレスが見たいよ〜(笑)
●次の観戦日記を見る? 2000年1月22日 第3戦