それは、幸福な偶然

2000年12月16日に、競走馬としての登録を抹消したデイジーネックレスは北海道の生まれ故郷に帰り、翌年、乗用馬の繁殖としてブレットサンクレールと交配。
2002年、6月に一頭の牡馬を出産しました。
その年も同じブレットサンクレールと交配。
しかし二度の種付けにも関わらず、受胎が確認されなかったデイジーネックレスは、廃用となるところ、色々なご縁で福岡で再会することが出来たあるてが譲り受け、乗馬クラブの方のご協力を得て、福岡の地でのんびりと過ごしておりました。
そのデイジーネックレスが、2003年7月12日、なんと乗馬クラブの馬房で一頭の牝馬を出産したのです。
不受胎ではなく、昨年交配したブレットサンクレールの子を身ごもっていたのです。
突然のことに驚く周囲をしり目に、デイジーも生まれた仔馬も元気に過ごしております。
予想もしなかった出来事ですが、あのまま再会することが出来なければ出会えなかったかも知れなかった命に、私は「セレンディピティ」と名付けました。
「セレンディピティ(幸福な偶然)」。
それが仔馬の名前です。
日本では「棚からボタモチ」や「果報は寝て待て」というような意味合いでも使われるようですがもともとはスリランカのセイロン島の話に由来するようで「もともと目論んでいたとおりには進まなかったが色々な経験をして結果的には良い結果になった」というような意味があるそうです。
突然の事に戸惑いながらも、再会した時のあのガリガリに痩せた身体の中で、デイジーはこの子を守っていたのだ、と思い出すと流石に涙がこぼれました。
私としては扶養家族(^_^;が2人に増え、手放しでは喜べないかもしれませんが、でもやはり、これは幸福な偶然と思わざるを得ません。
彼女の運の強さと、生命力が自らの馬生を切り開いていってくれれば、と願って止みません。
……とまぁ、そんなわけで、「ぴーちゃん」の馬生について、ご意見、お知恵のある方はどうぞあるてまでお寄せくださいませ。宜しくお願い致します。

2003年7月12日、福岡の乗馬クラブにて誕生 名前をセレンディピティと名付ける。
2003年7月31日、修業?の為、親子で熊本の牧場に移動

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