♪BGM♪ 亡き王女のためのパヴァーヌ by:ラヴェル
一通のメールを頂きました。G誌で私と同じく、デイジーネックレスのペーパーオーナーになられた「スカ」さんと仰る方からです。スカさんは1999年の4月にノーザンホースパークで未だ名前の決まっていないクイちゃん(ゴールデンピアスの97)に会われたそうです。その時の様子をメールで寄せてくださいました。また、デイジーネックレスとその隣にいたカンデラリアという馬の写真を送って下さいました。彼女は山元トレセンの火事で亡くなった馬の一頭です。とても仲が良さそうでじゃれあっていたことなど、そのお話を聞いた夜は布団の中で涙が止まりませんでした。クイちゃんが仲良しだったカンデラリアの冥福を祈ると共に、改めて山元トレセンの火事で犠牲になった馬達の冥福をお祈りいたします。スカさん、写真とコメントの提供、感謝いたします。(ALTEREGO) |
写真提供:スカさん |
![]() my better half |
左:デイジーネックレス 右:カンデラリア(1997.4.24〜2000.2.11) 父サクラバクシンオー 母スペシャルセクレタリー 馬主:金子真人 氏 所属厩舎:高橋 裕 厩舎 |
デイジーネックレスとカンデラリアのこと written by:スカさん 1999年4月はじめの写真です。ノーザンホースパーク内の3歳牝馬の厩舎周辺は、実は立ち入り禁止なのですが、なにも知らずに入ってしまいました(^^; また、閑散期の夕方という事も重なって、従業員の方も近くにいらっしゃいませんでした。写真をよく見ると、クイちゃんという名の由来がわかりますよ。 さて、相変わらず立入禁止を知らずに外を歩いていると、栗毛の子が僕を見ながら首を上下に振って、まるで「こっちに来てよ!」と言っているようでした。その子こそ、後にクイちゃんこと「デイジーネックレス」という名がつけられる子でした。すっごく人懐っこくて、僕のコートのポケットを一生懸命探ってました。ニンジンを探してたのかな? まだ、蹄鉄も履いてない頃です。元気が有り余っているようでした。 また、写真に向かって右側に写っている、クイちゃんの隣りの馬房のこれまた栗毛の子は、後に「カンデラリア」という名前のつく子です。「父サクラバクシンオー」「母スペシャルセクレタリー」「兄レガシーハンター」という血統で、名前は聖カンデラリアから名付けられたようです。馬主は、クイちゃんと同じ金子さんでした。 なぜ、過去形なのかというと、この子、先日の山元トレセンの事故で亡くなったのです。 クイちゃんとカンデラリアは、馬房が隣同士ということもあってか、すごく仲が良さそうでした。僕がいる間もじゃれあいながら、色んなお話をしているようでした。そんな瞬間をパチリと撮ったのですが、クイちゃんは、カンデラリアの頭絡を噛んで離さず、カンデラリアは困っているような表情を見せてますよね。 クイちゃんは、今、カンデラリアのいた山元トレセンにいます。きっと、見えないカンデラリアのにおいに気づいてるのかな? とても仲の良かった、カンデラリアの分まで輝いてほしいですね。 (2000.4.8記) |
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●カンデラリアの妹● ハーモナイザー 父:ナリタブライアン 母:スペシャルセクレタリー 2000年12月2日、土曜日、中山5R、芝の2000メートルでデビューしました。 結果は14着でした。 2000年 |